82歳になった

10月17日は私の誕生日。82歳になった。自分が若い頃に見ていた82歳なんて、もうヨボヨボの爺さんに見えていたけど、さて、他人が見ている自分はどうなのかな。特別な思いは何もないけど、ちょっと昔を振り返ってみようか。

神戸で生まれたと聞いている。戦争があって、5歳で疎開したけど5年間の記憶は全くない。空襲があって防空壕に入ったとか、買い物に行列で並んだなんて話を聞いたけど、何も記憶に残っていない。小学校に上がる前に、カタカナを家で教えてもらっていたが、学校に入ったらひらがなだった。中学校では時に学級委員長に選ばれても、うまく喋れなくて恥ずかしい思いをした。司会なんてとてもできるはずもなかった。2年生頃から勉強を始めたかな。高校に入ると、数学が解析1、2が数1、2に変わった。片道10キロの道を自転車で通った。当時は舗装されてなくて、埃や飛沫を浴びながら毎日真面目に通った。数学や理科につまずき大学はハッキリ文科系しかなかった。生まれ故郷の神戸にずっと憧れがあり・英語が得意科目になったので、神戸市外国語大学を受験することになった。しかし、長い長い英文の問題文を読んでいると、突然鼻血が出てきて亜泡を食らってしまった。そんな具合で失敗。浪人生活1年。2年目の受験では、幸運の神様が出現。なんと前に解いたことのある問題がそのまま出題されていた。「やった!!」と私はついている、神様に感謝だった。というわけで「櫻咲く」の電報を受けた。ここから大学生活が始まるわけだけど、親元から離れて初めての解放感。勉強の目的を達してからは、モラトリアムの出現であった。(to be continued)